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銅加工において選ばれる4つの加工方法とそれぞれの特徴|実際の加工事例もご紹介!

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銅加工において選ばれる4つの加工方法とそれぞれの特徴|実際の加工事例もご紹介!

2021年09月04日

 

銅加工において選ばれる4つの加工方法とそれぞれの特徴|実際の加工事例もご紹介!|銅板加工.com

普段何気なく部品として使用している銅ですが、銅には使用用途に合わせて様々な加工方法があることはご存知でしょうか?
今回は銅加工において選ばれることの多い4つの加工方法について、それぞれの特徴と併せてご紹介いたします。

 

 

銅の特徴と用途

 

銅は金属のなかでは柔らかく、靭性があります。
また、熱伝導性と誘電率の高さ、非磁性などから、様々な分野で活躍しています。

>>銅の分類と7つの特徴をご紹介! ~有名な特徴から意外なものまで~

 

使用用途としては、銅が他の金属よりも優れているとされる、熱伝導性・誘電率が高いことが求められる場合が多いでしょう。
具体的には、金属を冷却させたい際にバッキングプレートとして、電源供給をする際のブスバーとしてなど、活用の場は多岐にわたります。

このように使用用途が様々存在するため、使用用途に合った形状に加工をする必要があります。
そのためにも、加工方法について知り、適切な加工依頼をすることは重要です。

>>低温・極低温環境で銅部品が使用される理由とは? 低温・極低温の違いについても解説

 

 

銅加工の際に選ばれる4つの加工方法

銅を加工する際は、主に下記の4つの加工方法が選ばれます。

 

①切削加工

切削加工とは、工作機械を用いて金属を削ったり穴をあけたりする加工方法です。
基本的には素材の不要な部分を取り除いていき、求めている形状にする加工方法と考えると良いでしょう。
「フライス加工」や「旋盤加工」と呼ばれる加工方法もありますが、これも切削加工の分類の1つです。
フライス加工と旋盤加工の違いとしては回転するものの違いで、フライス加工は機械を回転させるのに対し、旋盤加工では加工する金属の方を回転させます。

 

②研削加工

研削加工とは、ドリルなどを使わず、砥石や研磨剤で磨いていく加工方法を指します。
研削加工では表面の粒度をコントロールしやすく、表面をより美しくしたい際などに選ばれます。
なお、鏡のように綺麗な表面にしたい際は鏡面加工という特別な技術を求めることになるので、その際は専門家に相談すると良いでしょう。

 

③切断加工

切断加工とは、その名の通り機械を利用して銅を切断する加工方法です。
技術の発展により、ファイバーレーザー等を用いて短時間で切断することが可能な企業も出てきています。
一方で、銅の種類などによって適切な切断方法は異なるため、安易にレーザーを選択することは控えましょう。

 

④プレス加工

最後に、銅を加工する方法としてプレス加工があります。
プレス加工とは、押す力を利用して銅を加工していく方法です。
そのため、プレスして切る場合は「せん断加工」、曲げる場合は「曲げ加工」、金型に押し込む場合は「絞り加工」と、プレス加工の中の分類によって呼び方が異なります。

 

今回ご紹介させていただいたのは一例で、この他にも様々な加工方法が存在します。
求める形状・サイズに合わせて適切な加工方法は異なりますので、一度専門家に相談してみることで、適切な加工部品が製作できることでしょう。
>>銅加工の専門家に相談してみる

 

 

銅の加工事例をご紹介!

続いて、当社が過去に行った銅部品の加工事例をご紹介いたします。

 

事例①:無酸素銅 深溝加工サンプル

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こちらは理化学機器の冷却ユニットになります。
C1020(無酸素銅)に深溝を入れ、冷却水を循環させて効率よく冷やし熱放出を実施しました。自社内で開発した特殊工具を用いて加工を行っております。

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事例②:銅製 クライオスタット向けブスバー

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こちらは、クライオスタットの部品として使用されるバスバーです。
材質は純銅(C1020)で、マシニングセンターで加工した後にベンダーで曲げ加工、さらにフライス加工をして仕上げをいたしました。

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事例③:C1020製 ヒートシンク(金メッキ)

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こちらは、銅(C1020)で製作したヒートシンクです。
マシニングセンタで加工を行いました。また、加工した銅プレートに金メッキ処理を施しております。
当社では表面処理に関しても、協力会社様との強固なネットワークを駆使することで、加工から表面処理まで取り回し対応が可能です。

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銅加工のことなら、銅板加工.comにお任せください!

今回は銅の加工方法についてご紹介させていただきました。

一口に銅を加工するといっても、切るのか削るのか圧力をかけるのか…と、様々な加工方法が存在します。
加工製品は、素材・加工手段・技術、それぞれが重なって創り上げられます。
本記事が、皆様にとって適切な加工方法は何か、今一度見つめ直してみる機会となれば幸いです。

 

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